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ソレがいつから見えるようになったのか―― いつから気にするようになったのか――そんな事は覚えていない。 白いワンピースに、肩まで伸びた髪の毛、文字通り消えて無くなってしまいそうな存在感。 その他はぼんやりと霧がかかったような感じで、よく覚えられなかった。 友人の家に行く途中の公園を横切った時には、ブランコに乗って、遊んでいた。 そのまま見とれていると、ふいにこちらに気がついて、すぅっと消えてしまった。 あとには、ゆれているブランコだけが残っていた。 友人に「ねぇ、今さっきそこの公園で座敷童を観たよ」と言った時は、 「そうかい」と、もろに冷たくかわされた。 友人と一緒の時に見えた事もある。 「あ、あそこに女の子がいるじゃない?でさぁ――」 「女の子?……どこに?」 「あそこ、公園のブランコの近く――」 「……見えんぞ、そんなもん――怖い事言うのやめろよなぁ?」 ……ホントに幻覚かなにかなんだろうか?とその時は思ったものだった。 学校に行く途中に、神社で見かけた時には、寂しげにうつむいていた。 時間が無かったので、そのまま通りすぎたが、なんとなく後悔が残った。 近くの公園で見かけた時には思わず話しかけて見ようかと思ったが、 近づこうとしたらすぐに消えてしまった。 やはりブランコだけが、その存在の証の様に揺れていた。 そう言えば、なぜ私は彼女を「座敷童」だと認識したのだろうか――? 強いて言えば、「なんとなく」なのだが―― ――やはり、その事には疑問を持たずに受け入れている自分がいた。 なぜ彼女が見えるのだろうと思った事は無い。 それが、自然な事のように思えたからだ。 近づいてはいけないルール。 無理に近づけば、触れる前に消えてしまう、淡雪のような存在―― ――彼女は今でも時々、私の視界に見え隠れする―― |